新たにクラウド部門のトップを兼務したグループCEOの呉氏は、「十八羅漢」と呼ばれる創業期からの中核メンバー18人の1人。また、クラウド部門の董事会(取締役会)には「アリババ・クラウドの父」と呼ばれる王堅氏が復帰する。
市場関係者や投資家は、王氏の復帰がアリババ・クラウドの技術力強化につながるだけではなく、同氏の人脈を通じてクラウド部門がグループ内のさまざまな障壁を突破できるようになるのではないかと期待している。
新人事、クラウド伸び悩みが原因か
8月10日にアリババ・グループが発表した2023年4~6月期決算は売上高が前年同期比14%増の2341億5700万元(約4兆8912億円)となったものの、クラウド・インテリジェンス事業の売上高は 251億2300万元(約5054億円)で、増収率は4%と6つの主要事業グループのうち最低だった。張氏は決算説明会の席上、「クラウド事業の増収率低迷は、新型コロナウイルス禍収束後の需要減少、特に大口顧客の需要減少を時間をかけて消化しているためだ」と述べていた。
(財新記者:包雲紅)
※原文の配信は9月10日
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら