加えて、ファルケンのオールシーズンタイヤは、レヴォーグ レイバックのために開発されたもの。
225/55R18サイズは、レヴォーグの225/45R18より大径化。扁平率が45%から55%へと上がった分、タイヤ外径は5~6cm大きくなっている。サスペンションの変更とあいまって、最低地上高は200mmになった。SUVとして、十分な地上高である。
「SUV流行りの昨今、トヨタ『ハリアー』やマツダ『CX-5』など、市場ではいわゆる都市型SUVの人気が高いのは事実です。乗ってみると走りもいいし、 スバルでも都市型SUVはアリだと思いました」
前出の小林PGMは、会場でそう説明してくれた。
語源はLaid Back:ゆったり/リラックス
実際に乗った印象を一言で表現すると「大変、好ましい」だ。レイバックなるサブネームは、「ゆったりした」とか「リラックスした」といった意味の英語「Laid Back:レイドバック」からとったものだそう。
もし、「ゆったり」や「リラックス」を「気持ちのいい走り」ととらえてよいなら、開発陣の目論見は成功していると思う。
走ったときの姿勢は、路面が多少荒れていてもフラット。カーブの大小にかかわらずドライバーの視線が動くことはなく、操舵感覚はスポーティすぎず、正確で安心感が高い。
スポーティなレヴォーグとは明確に違うが、レヴォーグと同様に気持ちがいい乗り味だ。
「ポルシェ(のクルマづくり)を尊敬している」と語るスバルの藤貫哲郎専務執行役員が開発のトップにいるだけある、と思う。今もポルシェ「911」が大好きな私は、おおいに納得した。
また、「走りの良さは、タイヤが負うところも大きい」と小林PGMは教えてくれた。このタイヤは、もう1つの目的である静粛性の面でも、見るべきところがある。クルマの上質性にも貢献しているのだ。
市街地や高速道路に多い路面の継ぎ目やマンホールのフタが連続して現れるような場面も、サスペンション設定にあたっての課題だったという。
たしかに都会的(?)な路面をそつなくこなしてこそ、都会派を自負できるのかもしれない。果たしてその成果は……。
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