巨大キャンピングカー約7000万円でも争奪戦の訳 ティフィン・アレグロブリーズ33BRの最新モデル
さらにリビング右側奧にはトイレや温水シャワーなどがあるバスルーム、最後部にはキングサイズのベッドやキャビネットなどもある寝室も備える。加えて、このモデルは、駐車中に左右の車体側面を外側へせり出すことができる「スライドアウト」機構も装備。リビングや寝室をより広くすることが可能なことで、豪華で余裕ある室内空間を演出している。
なお、2023年モデルでは、室内各所にあるキャビネットなどの家具類を、2022年モデルまでの立体的な造形から、1枚板のようなシンプルなデザインに変更。キャビネットの取っ手、キッチンやバスルームにある蛇口などは、メッキ仕様からブラックカラーに変えることで、さらなる高級感も醸し出している。また、照明などのスイッチ類はタッチパネル式を採用することで、より直感的な操作を可能とし、利便性の向上も図っている。
2023年モデルのユーザー層
以前、筆者は2022年モデルのアレグロブリーズ33BRも取材したことがあるが、2023年モデルも、その豪華さは健在だ。とくに室内の装備は、あまり大きな変更点こそないものの、前述のとおり、家具類のデザインがシンプルになったことで、より「現代風のテイスト」を感じ好印象だ。とはいえ、税込み価格は、前述のとおり、5995万円。なかなか筆者のような庶民に手が出せる金額ではない。しかも、かなり高価だと感じた2022年モデルの5940万円よりもさらに高い。
それでもワッツの担当者によれば、2023年モデルは、「3台輸入したうち2台はすぐに売れてしまった」という。購入者は、2022年モデルを購入できなかったことで、2023年モデルが国内に入るのを「待ちに待っていた」ユーザーたちだ。
これも、先述のように、ティフィン社では、毎年モデルをアップデートし、イヤーモデルとして販売するが、ユーザーの多くは、そうした最新装備を持つ「新型車」を欲しがるのだという。しかも、ワッツでは、例年、3台のみしか新型車を輸入しない。つまり、このモデルは、1年に3人のユーザーしか買うことができない、超レア中のレアなキャンピングカーなのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら