巨大キャンピングカー約7000万円でも争奪戦の訳 ティフィン・アレグロブリーズ33BRの最新モデル
ちなみに、中古車を選ぶユーザーはいないのか聞いてみた。答えは「あまりいない」だった。理由は、まず、流通量の少なさだ。一度購入すると手放すユーザーはほとんどおらず、日本市場でのタマ数は極少。この傾向は本国アメリカも同様だそうで、中古車はほとんど出てこないのだそうだ。
また、もし運良くアメリカで中古モデルを発見したとしても、広大な北米大陸を旅するキャンピングカーだけに、かなり距離を走っている過走行車も多く、状態がよくない車両が多い。そんな中古車を輸入しても、販売後にクレームなどが続出する危険性もあるのだという。
だが、そういったタマ数の問題より大きな要因は、やはり前述のユーザー側が「新型車」にこだわることなのだという。せっかく憬れのクラスAを買うのであれば、最新の装備や機能を持つモデルを欲しいと思うユーザーが大半。だが、年間3台しか輸入しないことで、ユーザー間で争奪戦になることもあるのだとか。なお、今回展示した残る1台の2023年モデルも、すでに多くの問い合わせがあるとのこと。おそらく、売れてしまうのは時間の問題なのだろう。
7000万円となるオプションとは?
しかも、驚いたことに2023年モデルの購入者のなかには、オプションなどの追加で、合計7000万円に近い価格となったユーザーもいたようだ。ワッツの担当者によれば、主に「家庭用エアコンに関する装備」が大きかったという。最近、日本の夏は危険ともいえる猛暑だけに、キャンピングカーにもエアコンの装備を求めるユーザーは増えているという話はよく聞く。
だが、そもそもアレグロブリーズ33BRには、標準でルーフエアコンが装備されている。それに、さらに家庭用エアコンも付ければ完璧だろうが、それだけでプラス1000万円に近い価格アップになることはありえない。では、なぜか? それは、エンジンを始動させなくても、家庭用エアコンを「2日間使いっぱなし」にできる電源として、「サードバッテリー」を搭載したことなのだという。
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