【血尿】「真っ赤な尿」1回でも重大な病のサイン 中高年男性の喫煙者は特に注意、先送りはダメ

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働きすぎで血尿は出るか?

最後に、ちまたでよく言われる「働きすぎなどによる過労」で血尿が出ることはあるのか。坂井医師に聞いた。

「血尿は詳しく検査をしても原因不明のものが過半数を占めるという報告もあります。睡眠時間を削って働いている場合、過労によって一時的に血尿が出る可能性はあると思います」

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それはたとえば、長時間の肉体労働による運動誘発性の血尿や、「遊走腎(腎下垂)」の人が長時間立ち仕事をする場合などだという。

「ただし、これらはあくまでも肉体的なストレス・過労によるもので、精神的なストレスだけで血尿は通常起こりません。考えられるとすれば、過労によって抵抗力が落ち、菌が侵入しやすくなって尿路感染症を起こしている場合などでしょうか。1回でも血尿があれば、過労と決めつけず泌尿器科か腎臓内科を受診してほしいです」(坂井医師)

(取材・文/中寺暁子)

浦安ツバメクリニック 院長 
坂井正弘医師
2010年、新潟大学医学部卒。新潟市民病院、飯塚病院、東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌・糖尿病内科医長などを経て、2023年7月、千葉県浦安市に浦安ツバメクリニックを開院。日本臨床一般検査学会顧問。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医など。『「型」が身につく蛋白尿・血尿の診かた・考えかた』(日本医事新報社)を編集。
東洋経済オンライン医療取材チーム 記者・ライター

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とうようけいざいおんらいんいりょうちーむ / TKO Iryou-Team

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