幸せは日光に当たる時間で決まる
◎65歳を過ぎたら怖いのは、認知症ではなく「老人性うつ」
「やっぱり、ボケにだけはなりたくないよな」
こんなことをいう人たちがいます。あなたも、そんなふうに思っていませんか。しかし、晩年にボケることは、決して不幸なことではありません。
私は、高年者専門の精神科医として、これまでに認知症の人々を多く診てきました(少年、青年、中年を経て緩やかに移行していった先にあるという意味で、ここでは65歳以上の人々を高齢者ではなく「高年者」と呼びます)。たしかに、認知症が進行すると、子どもの顔まで忘れてしまうといったことが起こります。
しかし、ご家族は悲しい思いをするかもしれませんが、本人はあんまり気にしていません。忘れていることも忘れてしまうからです。よいことも忘れますが、嫌な記憶も忘れられるので、その日その日をニコニコと過ごされる患者さんがほとんどです。


















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