鳥居ユキ氏80歳、「自分の機嫌は自分でとる」秘訣 第一線で活躍するデザイナーのルーティン

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――逆に嫌いなことはありますか。

嫌いなこと? やる前から「無理」と言う人が嫌い。「嫌い」とはっきり言っちゃうと、娘からは、注意されるんだけど(笑)。でもそういう人が多いでしょう。トライしていないのに「無理」って。若いときからそんなことでどうするのよと思う。

――最初から否定する人はたしかにいますね。失敗が怖いのだと思います。

私もうまくいかないことは年じゅうありますよ。でも、自分ではそれは「失敗」と思ってないですね。そのときうまくできていないだけであって、時間がたったらうまくできるようになれると思っているから、何年かしてまたトライして失敗した経験を活かしています。

――元気づけられる言葉です。ファッションも「大切なのは、自分の好きなものを自由に着て楽しむこと」と本書にありましたが、「失敗して周りからへんに思われたら⋯⋯」と考えて、無難なものばかり選んでしまいます。

自分が楽しいと思うものを着ればいいと思う。自分が楽しんでいれば、そのうち「あら、素敵ね」って言われるようになるから、まずは着てみるのよ。

例えば、「派手だと言われるんじゃないか」と尻込みする人が多いヒョウ柄でも、ちょっと着てみる。やっぱり派手かなと思ったら、顔のまわりは印象が強すぎるから、顔から離れたところに取り入れてみるとかね。試せばいい。まずはやってみないと。

ニットの上にストールを巻いているように見えるだまし絵のТシャツ。2020-21秋冬のコレクションより(写真:主婦と生活社提供)

――「もう年だから」などと自分で決めつけない。

私は『80歳、ハッピーに生きる80の言葉』をつくるときに、改めて「あら、私80歳なんだわ、長く生きたんだわ」って驚いたくらいです。

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