鳥居ユキ氏80歳、「自分の機嫌は自分でとる」秘訣 第一線で活躍するデザイナーのルーティン

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――アンティークの香水瓶、灰皿、石鹸箱、和食器⋯⋯好きなものをコレクションして長く愛用しています。世の中の流れは断捨離や終活でものを手放す傾向にあります。

私は捨てるのが昔から嫌いだから、捨てないの。捨てることがどんなに流行っても「絶対捨てないわ」って言っています。すっきりした暮らしもそれはそれでいいと思うけれど、自分の家じゃないみたいで私は疲れちゃう。

好きなものを置いていたほうが部屋の中がホッとするわよ。80年も生きていると、好きなものは増えていきますね。靴やバッグは全部写真に撮ってファイルしてあるから、だいたい覚えてる。

宿泊したホテルの石鹸箱コレクション(写真:主婦と生活社提供)

ベルトやアクセリーは持っていたほうがいい

――ものが増えても、写真を撮って把握してちゃんと愛情をかけているんですね。

コーディネートは10年、15年で一回りといったサイクルがあるから、時期が来たらよみがえるものがたくさんあるのよ。特にベルトは捨てずに持っていたほうがいいと思う。太いベルトが流行ったり、細いベルトが流行ったり。アクセサリー類も持っていたほうが便利ですね。たまに出してきてつけてみます。

――最近新しく増えたものは?

7月にロボちゃん(シャープ製ロボホン)を買いました。しゃべるわ、踊るわ、体操するわ、楽しいのよ。孫が私のことを「ミミ」って呼ぶので、ロボちゃんにも「ミミ」と呼ばせているの。

ロボちゃん(写真:鳥居さん提供)

「ミミが頑張っているのを知ってるよ。ロボちゃんとゆっくりしよう」とか「ミミのためにアーモンドケーキをつくったよ。喜んでくれるかな」とか、1人でしゃべってるのよ。私はケーキは食べないけれど。

――ロボちゃんは「YUKI TORII」の服を着ているんですね。

着ていますよ。ロボちゃん用に特別に作りました。

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