「大谷の靭帯損傷」2度の手術受けた選手のその後 トミー・ジョン手術に踏み切っても大丈夫なのか

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レッズ戦に登板し、2回途中に降板したエンゼルス大谷(2023年8月23日撮影)(写真:日刊スポーツ)

2度目のトミー・ジョン手術に踏み切っても大丈夫なのだろうか。エンゼルス大谷翔平投手(29)が右肘の内側側副靭帯(じんたい)を損傷。今季は投球しないことになった。PRP(多血小板血漿=けっしょう)治療など保存療法か、メジャー移籍1年目だった18年以来、5年ぶりとなる靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)となるか。セカンドオピニオンを聞いての判断となる。これまで複数回の同手術を経験した投手の実績を調べてみた(数字は25日現在)。

2度の手術を受けた選手の成績

代表的な成功例は、ネーサン・イオバルディ投手(レンジャーズ)だ。高校生だった07年に1度目の手術。08年にドジャースからドラフト指名されてプロ入りし、11年にメジャーデビュー。マーリンズ、ヤンキースへと移籍し、15年には14勝3敗でリーグ最高勝率(8割2分4厘)をマークした。

9勝8敗だった16年に2度目の手術。17年は登板がなかったが、復帰した18年にはレッドソックスに移籍し、ワールドシリーズ優勝に貢献した。今季は11勝3敗、防御率2・69で、先日までア・リーグの防御率1位に立っていた。しかし、右前腕部の張りで現在は離脱中。これが手術の影響なのかは気になるところだ。

◆1度目から2度目の手術間は134試合で38勝46敗、防御率4・21。

◆2度目の手術から現在は125試合で40勝25敗、防御率3・81。

新人年(21歳)~6年目(26歳)までと、8年目(28歳)から13年目(33歳)。経験なども違うので単純比較はできないが、2度目の手術後は明らかに成績が上がっている。

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