「大谷の靭帯損傷」2度の手術受けた選手のその後 トミー・ジョン手術に踏み切っても大丈夫なのか

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カブスのジェームソン・タイヨン投手(31)も成功例だろう。10年にドラフト1巡目、全体2位でパイレーツ入り。マイナー時代の14年に1度目の手術。2年後の16年にメジャー昇格した。18年に14勝を挙げたが、191回も投げたのが影響したのか、19年に2度目の手術に至った。20年は登板がなく、21年にヤンキースへ移籍し8勝。22年は14勝を挙げて、FAでカブスに移籍した。大谷とは縁があり、ヤ軍時代の21年6月29日は2打席連続本塁打を浴びている。

◆1度目から2度目の手術間は、82試合で29勝24敗、防御率3・67。

◆2度目の手術から現在は、84試合で29勝19敗、防御率4・49。

防御率はダウンしているが、勝率は大きく上昇した。カブスは4年6800万ドル(約98億6000万円)で契約している。

勝敗も防御率もほぼ変化がなかった選手

既に引退したが、通算クリス・カプアーノ投手(45)は、ブルワーズ、ドジャースなどで通算77勝を挙げた。02年に初の手術を受けた後、03年にダイヤモンドバックスでメジャー昇格。04年にブルワーズに移ると、05年から18勝→11勝と活躍。

しかし、219回、221回1/3と投げ過ぎが影響したのか、07年は5勝に終わると、08年に2度目の手術を受けた。10年にメジャー復帰し、11、12年は2年連続2桁勝利と復活した。親日家で知られ、14年の日米野球で来日した時は「日本の野球スタイルが好き。和食も好き」と話していた。

◆1度目から2度目の手術間は、124試合で42勝48敗、防御率4・39。

◆2度目の手術から現在は、192試合で35勝44敗、防御率4・37。

勝敗も防御率もほぼ変化はなかったといえる。

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