有料会員限定

出世頭打ちの検事正は定年待たずに公証人へ転身 検察官の出世パターンとお金のリアル 

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15
拡大
縮小

検事正は早期退職で退官しても、公証人になれば70歳まで年収2000万円を確保できる。 

検察官のバッジと六法全書
(写真:NOV / PIXTA)

特集「弁護士・裁判官・検察官」の他の記事を読む

司法試験の受験者数が激減。弁護士は「食えない」「AIが代替する」と敬遠され、若き裁判官の離職が相次ぎ、検察官は供述をねじ曲げるーー。『週刊東洋経済』の9月4日(月)発売号(9月9日号)では、「弁護士・裁判官・検察官」を特集。実態とともに、司法インフラの瓦解の足音をお伝えする。
週刊東洋経済 2023年9/9特大号(弁護士・裁判官・検察官)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年9/9特大号(弁護士・裁判官・検察官)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

新任検事はまず東京地方検察庁に配属される。その後、全国の地検に散らばり、4〜5年目に「A庁」と呼ばれる東京や大阪、名古屋などの大規模な地検に勤務する。A庁検事を終えると一人前の扱いになる。

地検に勤務する検事の中で捜査能力があると見込まれると、東京地検や大阪地検の特捜部に配属される。一方で事務能力に長けた能吏は法務省へ異動し、同省勤務が長くなる。将来の検事総長の可能性があるようなエリートは、法務省や検察庁の中枢を行き来しながら昇進していく。

検事総長はその直前に東京高検検事長を経る。大都市周辺の地検検事正から東京以外の高検検事長に転じ、東京高検検事長から検事総長に上り詰める。

初の女性検事総長が誕生

次ページ第二の人生は公証人
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
弁護士・裁判官・検察官
「食える?食えない?」揺らぐ文系エリート
法務省が弁護士法との関係でガイドライン公表
受検者の2人に1人が合格する時代に突入
学部の専攻は薬学、金属工学、航空宇宙、農学
20代、30代、40代弁護士「誌上覆面」座談会
有力弁護士2人に聞く理想の弁護士像
専門職の判断が不可欠、効率化の有力ツールに
弁護士の出世パターンとお金のリアル
弁護士とは収入格差。職場環境にも恵まれず
「ヒラメ裁判官」はどうして生まれるのか
裁判官の出世パターンとお金のリアル
初公判4日前に起訴取り消した大川化工機事件
無罪確定のプレサンスコーポレーション事件
「市場の番人」の監視委員会の看板が泣く
検察官の出世パターンとお金のリアル 
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内