弁護士は「食えない」と敬遠、裁判官は若手の離職が相次ぎ、検察は冤罪続き。このままでは瓦解しかねないほど司法基盤が揺らいでいく。
【「弁護士・裁判官・検察官」東洋経済オンライン版・更新予定】
<無料公開> 「特捜検察」の暴走、なぜ無罪判決が相次ぐのか
9月7日(木) 弁護士・裁判官・検察官 危うい司法インフラ
「非弁行為」がクリアになり弁護士のAI利用加速
9月8日(金) 司法試験の受験者は激減、岐路に立つ法科大学院
<無料公開・オンライン限定> 相次ぐ新施策、なるかロースクールの「反転攻勢」
9月9日(土) 宇宙研究やエンジニア、バリバリ理系が弁護士に
9月10日(日) 現役弁護士たちが激白「食えないなんてウソ!」
9月11日(月) 「弁護士に出世はない」中島茂弁護士の仕事哲学
9月12日(火) AIの登場で弁護士業務はどう変わっていくのか
9月13日(水) 弁護士の収入は二極化、大手の新人は1200万円
9月14日(木) 裁判官不足に拍車、判事補がどんどん辞めていく
9月15日(金) 裁判官の実態は法服を身にまとった官僚集団
9月16日(土) 最高裁事務総局で「局付」経験はエリートの証
9月17日(日) 公安のでっち上げを起訴した東京地検のずさん
9月18日(月) 誤った見立てで捜査強行。供述をねじ曲げ、捏造
9月19日(火) 調査能力が不足、証取監視委・検察の痛恨黒星
9月20日(水) 出世頭打ちの検事正は定年待たずに公証人へ転身
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文系エリートの頂点である法曹三者。その憧れの職業がかつてないほどに揺らいでいる。
2015年に8015人だった司法試験の受験者数は、年を追うごとに減少。22年は3082人にまで落ち込んだ。今年は4165人と増加に転じたが、これはロースクール在学中でも受験できるようにしたからにすぎない。
「昔は文系エリートなら弁護士だった。今はそうじゃない」。40代後半の弁護士が嘆く。「『食えない』『ゆくゆくはAIが代替する』と敬遠されるようになった。本当はそんなことないのに」。
若き裁判官の退官も相次ぐ。勤続10年未満の判事補が西村あさひやTMIといった大手法律事務所、ヤフーやニチレイに転職した。激務、劣悪な職場環境、低年収が離反に拍車をかけている。
検察では冤罪が続出
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