検事が束になって不動産会社の社長を犯人に仕立てた。検事は供述調書の捏造までしていた。
司法試験の受験者数が激減。弁護士は「食えない」「AIが代替する」と敬遠され、若き裁判官の離職が相次ぎ、検察官は供述をねじ曲げるーー。『週刊東洋経済』の9月4日(月)発売号(9月9日号)では、「弁護士・裁判官・検察官」を特集。実態とともに、司法インフラの瓦解の足音をお伝えする。
検察官が取調室の机をたたき大声で責め立て続ける、人格を貶める侮辱をする。そこまでして東証1部上場企業の社長を犯人に仕立て上げようとしたのが、プレサンスコーポレーション事件である。
2019年12月8日。大阪地検特捜部の田渕大輔検事(肩書は当時。以下同じ)は、明浄学院の業務上横領事件でプレサンスの小林桂樹・執行役員を取り調べた。
田渕が資金の流れを書いたメモを見せ、社内で共有していたかを尋ねると小林は否定した。次に田渕が、小林以外の筆跡でペンの跡があると指摘すると、小林は同僚に相談したことを認めた。
「検察なめんなよ」
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