中国自動車メーカー「海外市場」が生き残るカギに 長城汽車と哪吒汽車はインドネシアに進出

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東南アジアにおける自動車の3大市場は、インドネシア、タイ、マレーシアだ。調査会社のマークラインズのデータによれば、インドネシア市場の2022年の自動車販売台数は104万8000台。前年より18.1%増加して100万台の大台を突破した。

哪吒汽車はEVの普及が始まったばかりのインドネシア市場で先行者利益の獲得をもくろむ(写真は同社の報道発表資料より)

現在のインドネシア市場では、日本の自動車メーカーが圧倒的シェアを握っている。だが、EVの普及はまだ始まったばかりで、2022年の販売台数はわずか2万台足らずだった。

1~7月の中国国内市場は縮小

インドネシア政府は国内でのEV関連産業の振興を目指しており、中国メーカーの進出を歓迎している。中国メーカー側も、EVシフトで先行する自国のサプライチェーンやノウハウを生かすことで、インドネシア市場の席巻をもくろんでいる。

本記事は「財新」の提供記事です

中国の自動車市場の成長が鈍化するなか、中国メーカーにとって海外市場の重要性は高まる一方だ。中国汽車工業協会のデータによれば、2023年1月から7月までの中国国内の乗用車販売台数は1126万3000台にとどまり、前年同期比0.7%減少した。一方、同じ期間の乗用車の輸出台数は210万5000台と、前年同期比77.5%の急増を見せた。

(財新記者:余聡)
※原文の配信は8月11日

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