中国の新興EV(電気自動車)メーカーの哪吒汽車(ネタ、会社名は合衆新能源汽車)は11月30日、同社のタイ工場で現地生産した小型EV「ネタV」の第1号車がラインオフしたと発表した。同工場は年間2万台の生産能力を持ち、2024年1~3月期から量産を始める計画だ。
哪吒汽車は初の海外進出先としてタイを選び、2022年8月から中国で生産したネタVの輸出を開始した。このモデルは価格性能比の高さを売り物にしており、現地での希望価格は54万9000バーツ(約230万円)からだ。
「東南アジアの需要にマッチ」
「わが社の製品は(低価格で実用的なEVを求める)東南アジア市場の需要にマッチしており、強い競争力がある」。哪吒汽車のCEO(最高経営責任者)を務める張勇氏は、2022年5月に財新を含むメディアの取材に応じた際に、そう自信を示していた。
自動車専門メディアのオートライフ・タイランドによれば、タイ市場におけるネタVの販売台数は2023年1月から9月までの累計で9294台。EVのモデル別の販売ランキングで、首位のBYDの「アット3」に次ぐ第2位に入った。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら