「埼玉限定のいちご」が高級市場に乗り出した背景 フルーツ生産者を育成するコーチの技【中編】

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「五十嵐苺園」は、貞良さんから淳さんへと受け継がれていく途上で、銀座千疋屋という新たなステージに立つチャンスを得た。それこそが、やる気に裏打ちされた好奇心の強さが引き寄せた「結果の違い」なのかもしれない。

息の抜けない挑戦と革新

だが、それさえあれば時代の大波に乗れるというわけではない。技術力も底力も圧倒的な努力で見せつける、上には上の強者がいる。一度つかんだ舞台に立ち続けられるか、試合に出続けられるかどうか。五十嵐さん親子にとって、息の抜けない挑戦と革新が問われるのは、むしろこれからだろう。

つくり手と売り手が、互いの専門性を掛け合わせながら育み、耕し続け、高みを目指す「場」の魅力に、私たちは自然と引き寄せられていく。

座安 あきの Polestar Communications社長

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ざやす あきの / Akino Zayasu

1978年生まれ、沖縄県出身。2006年沖縄タイムス入社。編集局政経部、社会部を経て09年に朝日新聞福岡本部・経済部出向。出産育休後、保育や学童、労働、障がい者雇用問題などの取材を担当。連載「『働く』を考える」が貧困ジャーナリズム大賞2017特別賞受賞。20年3月末に新聞社を退職し、現在、Polestar Communications社長、Polestar Okinawa Gateway取締役広報戦略支援室長。執筆取材活動を通じ、沖縄を介してアジア展開を目指す企業の人的ネットワークの構築や商品・ブランド開発を支援している。

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