青春18きっぷ「東京ー大阪間」快適な移動時間帯は 所要時間や乗り換え回数を調べてわかった

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【大阪→東京 平日編】

早朝は大阪→米原を結ぶ速達列車である「新快速」が運転されていないため、朝イチで東京へ向かうというのはオススメできない。ベストとなる乗り継ぎは出発時間、到着時間の適度な感じと所要時間の短さから、大阪9時30分発、東京18時30分着のパターンと言えるだろう。乗り換え回数が6回と多いが、平日の大阪→東京は平均乗り換え回数も多いので仕方のないところ。乗り換え回数を減らしたいのであれば、大阪10時30分発、東京19時38分着が良さそうだ。

大阪15時00分発の乗り継ぎは、途中の浜松→静岡で「ホームライナー静岡6号」を利用。青春18きっぷのほかに乗車整理券330円が必要となるが、移動時間が30分短縮できるのは大きい。所要時間も8時間46分と、すべての乗り継ぎパターンの中で最速だ。ただ、乗車整理券は事前の購入ができず、当日浜松で購入するしかないため、満席で乗車できないというリスクがある。

大阪→東京の平日移動は平均乗り換え回数が5.95回と多いが、平均所要時間は9時間13分と短かった。

大阪→東京は平日がベスト

【大阪→東京 土休日編】

平日よりも新快速が走り出す時間が遅いので、早朝に大阪を出発しても効率が悪い。こちらも平日同様、大阪9時30分発、東京18時30分着のパターンと言えるだろう。乗り換え回数を減らすなら、平日同様大阪10時30分発、東京19時38分着となる。

最短所要時間は8時間56分。ただこの乗り継ぎの場合、東京着が0時26分となるのでオススメはできない。

平均所要時間は9時間24分と、今回調査した4つのパターンで最も遅く、平均乗り換え回数も5.83回と2番目に多かった。

平均所要時間、平均乗り換え回数から見ると、東京から大阪へ向かう場合は土休日、大阪から東京へ向かう場合は平日に移動するのがベストと言えるだろう。

荷物が多くて乗り換え回数を減らしたい場合、東京→大阪なら3回か4回のもの、大阪→東京なら5回のパターンで移動するといいだろう。

ちなみに、東京―大阪間の高速バスの昼行便の所要時間は8時間30分ほど。東海道新幹線開業前の時刻表を見ると、東京発大阪行の「急行なにわ」の所要時間が7時間30分。それを考えると、急行料金や特急料金がかからず、2410円(ホームライナー静岡6号利用の場合は2740円)で移動できる青春18きっぷの移動パターンは悪くないものと言えるだろう。

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