「ハイエース」ベース新作キャンピングカーの進化 ナッツRVが発表したリーク3の特徴や変更点

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リーク3の車内空間
リーク3の車内空間(筆者撮影)

リーク3は、ハイエースの1ナンバー仕様、スーパーロング/ワイドボディ/ハイルーフをベースとするバンコン(バンコンバージョン)とよばれるタイプだ。車体サイズは、全長5380mm×全幅1940mm×全高2285mm。ノーマルが全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmだから、車体は全幅が60mmほど拡大しているが、全長や全高は同じだ。

こうした外装をほとんど拡大せず、室内の居住空間のみを架装したハイエース・ベースのモデルは、とくに最近人気が高い。キャンピングカーの初心者などでも運転がしやすいため、キャンプや車中泊などのレジャー用途だけでなく、仕事や買い物などの普段使いにも適しているからだ。また、駐車場などの制限も少ないことで維持なども楽。そのため、都市部在住のユーザーなどにも大きな支持を受けている。

リーク3の対面式ソファー
リーク3の対面式ソファー部分(筆者撮影)

リーク3もそうしたモデルのひとつだが、もともとナッツRVでは、「リーク2」という同様のモデルをラインナップしている。車体サイズはリーク3と同寸で、5人掛けができる対面式のソファやキッチンなどを備えるダイネット、サードシートにもリクライニング式を採用するなどで、快適かつ開放感溢れる室内を演出する。

乗車定員は7名で、走行時に後席全てを進行方向に向けることができるシートレイアウトにより、ワゴン車のように日常使いで乗ることも可能だ。さらに車体後部にはダブルベッドを装備するほか、ソファをベッドとして展開できることで、大人4名の就寝も可能だ。

新型では充電装システムをアップグレード

つまり、リーク3は、リーク2をベースに、より装備をアップデートした高級バージョンだといえる。大きな特徴は、前述した充電装システムのエボライトを追加していること。エボライトとは、これも先述のように、同社ロングセラーモデルのクレソン向けに開発された高効率の充電装システムだ。ちなみにクレソンとは、トヨタ「カムロード」というキャンピングカー専用シャーシをベースに、シェル部(車室空間)を架装した本格モデルのこと。

ナッツRVのクレソンジャーニー
ナッツRVのクレソンジャーニー(筆者撮影)

現行のクレソンジャーニーは、ゆったりとくつろげるダイネットや、広いキッチンスペースを確保。室内前方の上部には、バンクベッドと呼ばれる就寝スペースを常設するほか、車体後方にはタイプによって2段ベッドまたはダブルベッドなどを設置。ゆったりと旅を楽しめる装備が満載のモデルだ。

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