「ハイエース」ベース新作キャンピングカーの進化 ナッツRVが発表したリーク3の特徴や変更点
そんなクレソンジャーニーなどに採用されているのがエボライト。同社で開発し、特許も取得済みの超急速充電システム「エボリューションシステム(EVOLUTION SYSTEM)」と、世界的に有名な「C-TEK」の高性能バッテリーチャージャーをマッチングさせたシステムだ。
クレソンジャーニーでは、キャンプ場などでエンジンを停止した状態で家電などを使うための電力として3基のサブバッテリーを搭載。また、家庭用エアコンも装備するが(エボライトモデルのみ)、例えば、旅先で前日の夜中にエアコンをつけっぱなしにしたとしよう。すると、おそらく朝には、サブバッテリーはかなり電力を消費した状態になっているはずだ。ところが、エボライトを搭載したモデルでは、翌日の日中に4~6時間ほど走行するだけで、走行充電システムにより搭載する3つのサブバッテリー全てをフル充電にすることが可能。その日の夜も、ストレスなく家庭用エアコンを使えるのだ。
家庭用エアコン人気を受けて設定
リーク3にも、これと同じエボライトを採用。また、ダイキン製「リソラ」という家庭用エアコンも標準装備する。サブバッテリーは100Aタイプを3基搭載し(計300A)、標準装備は鉛電池式。オプションには、より充電効率が高くなるリチウムイオンバッテリーも用意する。
ナッツRVの担当者によれば、こうしたリーク2から電装系をアップデートした背景には、近年、ハイエースをベースとしたモデルにも、「エアコンを装備したいというニーズが増えている」ためだという。とくに、ここ数年、キャンピングカー旅のハイシーズンといえる夏の気温は「危険だ」といわれるほどの暑さ。山や海のキャンプなどでも、日中はもちろん、夜間に寝苦しいときもあるほどだ。そんな昨今の気象状況も影響してか、キャンピングカーにエアコンの装備を求める声は多いという。
また、例えば、愛犬などのペットを旅に連れていった場合、夏の日中にちょっと外出しようと室内へ残してしまうと、熱中症のリスクがある。そんなときにも、エアコンがあれば安心だ。最近は、持ち運びもできるポータブルタイプの小型エアコンなどもあるが、やはり人も動物も、快適に過ごせるのは家庭用タイプ。ただし、多くの消費電力を必要とするため、エボライトの投入に至ったというわけだ。
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