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「社員の7割が障がい者」チョーク会社の誕生経緯 24時間テレビでドラマ化される日本理化学工業

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  • 坂本 光司 経営学者、人を大切にする経営学会会長
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その方が行ってしまってから、大山社長が、私にぽつりとこう言いました。

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「彼女です。彼女がいつかお話しした、最初の社員なんです」

彼女こそ、およそ50年前に入社した、2人の知的障がいのある少女の1人だったのです。その彼女も、15、6歳のときに採用されていますから、もう65、6歳にもなっているのです。

腰が曲がって、白髪でした。彼女が会社に勤め始めて50年間。その彼女をあたたかく見守り、ともに働いてきた大山さんをはじめとする同僚や上司の方々。

山もあり谷もあったでしょう。さまざまな喜びも、もちろん多くの悲しみもあったかもしれません。しかしそれらのすべてが、50年前の養護学校の先生や、当時の社員の方たちの思い、大山社長の決断から始まっていた。

信念を貫き通した社長

60歳で定年を迎えたあと、その方には嘱託社員として雑務をやってもらっているそうです。この会社では、社員の申し出があれば、65歳くらいまで引き続き嘱託として雇用しているのです。そのあと工場を見たら、さっきの方がお茶出しをしたあと、また一生懸命、チョークをつくっていました。

最初に障がい者雇用について、「その子の面倒を一生みられるだろうか」と悩んでいた大山社長の姿は、もうそこにはありません。信念を貫き通して実行し続けている、自信にあふれた苦労人ならではのやさしい笑顔がありました。

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