内定出した途端に「蛙化現象」採用担当者の嘆き 今年の最優秀賞は?「採用川柳・短歌」入選作品

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「蛙化現象」とは、好きな人が振り向いた途端に冷めてしまう現象を指すが、恋愛だけでなく、応募学生と応募を受けた企業との間でも多数発生しているようである。

学生から「第一志望です! ぜひ御社に入社したいです!」との熱烈なラブコールを受けていたにもかかわらず、内定を出した途端に急に冷められてしまい、挙句の果てには内定も辞退されてしまう。

「今までの面接は何だったんだ!」という作者の悲痛な叫びと行き場のない嘆きが伝わってくる。

「就職は恋愛のようなものだ。出会いは縁であり、相性が大切だ」などとよくいわれるが、「蛙化現象」まで恋愛と同じとは皮肉である。作者に同情するとともに、内定を出しても翻意することのない、本当に熱意ある学生との出会いが数多くあることを期待したい。

なお、この作者は前回も最優秀賞を受賞しており、2人目の2連覇達成者となった。次回も大いに期待したい。

次は【優秀賞】だ。「就活川柳・短歌」と同様、該当作品が少なく、残念ながら1作品だけの入選となった。

ESを 書くのもAI  読むのもAI (大阪府 いともんさん)

世界中で賛否両論の意見が飛び交っている生成AI「ChatGPT」。数年前より、学生が提出したエントリーシートを採用担当者が1枚ずつすべて読んで合否判定するのではなく、過去のエントリーシートの合否判定データを学習させたAIに、今年提出されたエントリーシートを一旦すべて読み込ませ、合否判定案を出力してくれるサービスが広まっている。

大企業を中心に、このサービスを活用する企業が年々増えているようだ。「合否判定案」としているのは、あくまでも最終判定は、それを基に企業の採用担当者、つまり「人」が行うというフローになっているからだ。

ESを書くのも、読んで判定するのもAI

一方、学生側には、数年前より企業ごとに、過去の書類選考に合格したエントリーシートをまるごと公開している就職サイトも現れているが、今回はさらにその先を行くものである。

学生が一生懸命に作成したエントリーシートをAIが読んで判定するのであれば、それに対抗すべく、エントリーシートを作成するのも(書くのも)AI(ChatGPT)でという、まるで未来のSFの世界のような話だが、就職活動ではすでに現実となっている。もはや「人」の出る幕はない。

採用担当者の皆さん、もうエントリーシートなんてやめませんか。ちなみに、過去の合格エントリーシートを公開している就職サイトは、今年からChatGPTでエントリーシートを作成するサービスも展開し始めている。

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