大型連休の被災地にボランティアが結集、住民も自主的に支援物資配布活動
ボランティアの協力を得て、近隣住民への支援物資の配布を地域ぐるみで続けているのが、佐川一成さん(72)や村田初恵さん(62)ら石巻市民。自衛隊から届けてもらった食料や生活用品などの支援物資を、石巻市の災害ボランティアセンターから派遣されたボランティアとともに住民に配っている。
町内会婦人部長である村田さんの自宅を倉庫として活用。早朝から昼過ぎまでかけて配布。その量は1日に1500~1600人分にのぼるという。「県外からたくさんの方が支援に来てくれているのだから、自分たち市民も頑張らなければ」と村田さんは語る。
■村田初恵さん(左から4番目)と町内会婦人部のメンバー
市内のボランティア活動を調整する石巻市社会福祉協議会の大槻英夫常任理事は、「4月30日には約1500人の登録ボランティアが活動した。ゴールデンウイーク(GW)中は受け入れを中止しているが、GW後、ぜひ来ていただきたい」と話す。
市内各地に存在する、がれきやヘドロの量は膨大だ。一人暮らしの高齢者や老夫婦にとって、重い畳や家具の運び出しは不可能。それだけに、短期間であってもボランティアの役割は大きい。
■佐川さんら住民とともに活動するボランティア(石巻市)
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(岡田 広行 =東洋経済オンライン)
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