横浜流星が語る「つねに厳しい道を選ぶ」深い理由 ボクシングプロテストに合格、大河主演も決定
──今作も前作の『ヴィレッジ』もそうですが、出演作ごとにインパクトを残しています。そんな横浜さんの役作りのメソッドを教えてください。
台本には役柄の人生の一部しか書かれていないので、その前後から人物像を想像したり、考えたりするようにしています。監督や共演者との会話からも人物像を掘り下げたり、そこから生まれる感覚を大事にしています。
以前は、このセリフはこう言おう、このシーンではこういう表情を作ろうとか、役を作り込みすぎることが多かったんですけど、それだと独りよがりになってしまう。作品を重ねていくうちに気づいて、しだいに変わっていきました。
まったく仕事がない期間もあった
──10年を超える俳優活動のなかで、壁や挫折にぶちあたったことはありますか?
戦隊シリーズが終わって、この世界で生きていこうと決めたんですけど、1年間くらいまったく仕事がなくて。オーディションで落ちるたびに人生の選択を間違えたのかと悩んだり、自分がやるべきことを見失って迷走していた時期がありました。
でも、そこから映画やドラマを勉強したり、ワークショップに参加したり、自分で前に進もうといろいろなことに挑戦しました。そうこうしているうちに少しずつ仕事をいただけるようになって。振り返ると、その時間があったからこそ今の自分があると思います。
──仕事がなかったときに、諦めずに頑張れた原動力は何ですか?
そのときは俳優業に対するモチベーションは正直なかったんです。でも、よくも悪くも一度自分が決めたことは何としてもやり遂げるという頑固な性格で(笑)。だから意地でも諦めないんです。
──芸能界の第一線で活躍している若手俳優の筆頭のポジションにいます。そこに至るまでの転機やきっかけはありましたか?
たくさんあったと思います。参加させていただいたそれぞれの作品で監督やプロデューサー、共演者との出会いがあって、そこから学んだり、成長できたり、また次につながったり。刺激を受けて吸収して、自分が変わっていくことの積み重ねだったような気がします。
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