門脇麦さん「重い役が多い」彼女のポジティブ思考 役柄との向き合い方や、今後のキャリアも聞く

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門脇麦さん(撮影:今井康一)
数多くのドラマや映画で存在感を示し、エンターテインメントシーンの第一線で活躍を続ける若き演技派女優・門脇麦。2023年1月期連続ドラマ『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)では本人の素を感じさせる等身大の役柄が好評を得ていたが、最新出演作『渇水』(6月2日公開)では小学生の娘2人を持つシングルマザーを違和感なく演じている。
これまでにもジャンルもタイプも異なるさまざまな作品で、視聴者の記憶に残る印象的な姿を見せてきた彼女。その不思議な魅力に迫るべく人となりを探ると、浮かび上がってきたのは、飾らず、気負わず、ナチュラルに人生にも仕事にも向き合う姿だった。
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――正統派ヒロインから殺人鬼まで幅広い役柄を演じてきている門脇さんですが、『リバーサルオーケストラ』で演じた愛らしい主人公・初音は、ご本人の素の姿に近いのではと好評でした。

ありがとうございます。もちろん話している言葉は台本のセリフですけど、人としては素の私と近かったと思います。ただ、ふだんはおじさんみたいな性格なので、あんなに可愛い女の子ではありません(笑)。

――最新作『渇水』で演じるのは、小学生の娘2人を残して家を出ていくネグレクトのシングルマザーの有希。初音とは見た目から雰囲気、性格といった人物像も境遇もすべてがまったく異なります。それぞれの役を演じるうえで向き合い方も変わりましたか?

初音も有希も演じるときにとくに何かを変えているわけではありません。心持ちとしては同じです。

母親役をどう演じるか

――門脇さんの母親役はあまり見ませんが、その部分で準備したことはありますか?

とくにないです。いつもと違うことといえば、私には子どもはいませんし、母親役にも慣れていないので、私にとって難しいというか、母親役は感覚としてフィットしないんです。

なので、有希という母親をリアルに演じられているのか、ちゃんとシングルマザーに見えているのかと、いつも思いながら撮影に臨んでいました。

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