門脇麦さん「重い役が多い」彼女のポジティブ思考 役柄との向き合い方や、今後のキャリアも聞く
――正統派ヒロインから殺人鬼まで幅広い役柄を演じてきている門脇さんですが、『リバーサルオーケストラ』で演じた愛らしい主人公・初音は、ご本人の素の姿に近いのではと好評でした。
ありがとうございます。もちろん話している言葉は台本のセリフですけど、人としては素の私と近かったと思います。ただ、ふだんはおじさんみたいな性格なので、あんなに可愛い女の子ではありません(笑)。
――最新作『渇水』で演じるのは、小学生の娘2人を残して家を出ていくネグレクトのシングルマザーの有希。初音とは見た目から雰囲気、性格といった人物像も境遇もすべてがまったく異なります。それぞれの役を演じるうえで向き合い方も変わりましたか?
初音も有希も演じるときにとくに何かを変えているわけではありません。心持ちとしては同じです。
母親役をどう演じるか
――門脇さんの母親役はあまり見ませんが、その部分で準備したことはありますか?
とくにないです。いつもと違うことといえば、私には子どもはいませんし、母親役にも慣れていないので、私にとって難しいというか、母親役は感覚としてフィットしないんです。
なので、有希という母親をリアルに演じられているのか、ちゃんとシングルマザーに見えているのかと、いつも思いながら撮影に臨んでいました。
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