「第2自民党でいい」維新・馬場氏が撤回しない事情 「立憲・共産いらない」の"暴論"にも他党猛反発
しかし、ネット上では「馬場さん、あなたも同じようなことをやっていたのでは」「行動が矛盾している」などの指摘が相次ぐ。馬場氏は今年1月、立憲民主党最高顧問の菅直人元首相が維新創設者の橋下徹元大阪市長の言動について「ヒトラーを思い起こす」とツイッターに投稿したことに猛反発。国会内の菅氏の事務所を訪れ、抗議文を手渡したうえで、菅氏に対し執拗に発言撤回などを求めた経緯があるからだ。
その際馬場氏は、菅氏に対し「人として許される言動ではない。内閣総理大臣を務めた現職国会議員、野党第1党大幹部が、このような人権感覚、歴史観を著しく欠く無責任な対応に徹すれば、日本の国益をも毀損しかねない」などと口を極めて批判していた。
このため、ネット上では「馬場さん、今回のあなたの発言や政治姿勢は人権感覚、歴史観を欠く無責任な対応では」「馬場代表の発言に正当性はあるの?誠意ある態度を取っていますか?」などの批判が書き込まれた。
マイナカード問題の不手際は「チャンス」
突然「渦中の人」となった馬場氏は26日昼、多くの政財官マスコミ幹部が居並ぶ大規模な講演会で、「野党第1党」の座獲得を次期衆院選の目標として改めて挙げたうえで、「自民党と維新の二大政党制にして、政権奪取の争いをやっていきたい」と胸を張った。
講演の中で馬場氏は「自民党1強と多弱の野党という状況の中で、政治がなかなか前に進まない現状がある」と分析。維新を「改革保守政党」と規定し、自民党と対峙(たいじ)する存在になることへの強い意欲と自信を示した。
その後馬場氏は民放CS番組にも出演、マイナカード問題の不手際などで支持率が続落している岸田文雄政権について「落ちだすと、どんどん落ちていくというトレンドになっていく。当分上がらないと思う」などと指摘。さらに、これを「チャンス」として、次期衆院選に向けて候補者擁立を進めていく考えを示した。
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