「第2自民党でいい」維新・馬場氏が撤回しない事情 「立憲・共産いらない」の"暴論"にも他党猛反発

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さらに共産についても「日本からなくなったらいい政党」と断言。「世の中にありえない空想の世界を作って、真剣にまじめに考えている人たち」と、政党としての存在そのものに疑義を呈した。

こうした馬場発言はただちにネット上を駆け巡り、他党はそろって「公党の党首の発言としては、度がすぎている」(自民幹部)と反発。やり玉に挙げられた泉健太・立憲民主代表は23日、遊説先の高知市内で記者団に「党名を『第2自民党』に変えていただくとよりわかりやすい。まったく(政権打倒を)やる気がなく自民党をサポートするということであれば、(選挙)協力はしようがない」と呆れ顔で批判した。

また、小池晃・共産書記局長も24日の会見で、「維新は自民政治を変えるつもりがなく、『自民党馬場派』だと認めたことになる」と指摘。「他の党の政策について批判する権利はどの党にもある。しかし、存在そのものを否定するのは民主主義を根本から否定する暴論」として発言の撤回を求めた。

馬場代表「謝罪や撤回をする気はまったくない」

こうした他党の批判、反発について、馬場氏は26日のネット番組で「日本という国家と国民のために政治家として信念、理念を持って発言している。謝罪や撤回をする気はまったくない」と繰り返した。

一方、維新の藤田文武幹事長も26日の会見で、馬場氏の共産党に関する発言について「代表には確認していないが、撤回する必要はまったくない」と同調。小池氏が維新本部に抗議文を突き付けたことについても「大阪では共産党さんも『維新退場、さよなら維新』とか、くそみそに言うが、私たちは何も抗議もしていない」と反論。「時の総理をヒトラーになぞらえて、ぼろかす言っていた政党の書記局長。党内から何か異論があれば除名してしまうような、そういうガバナンスの政党でもある」と皮肉たっぷりに指摘した。

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