81歳小沢一郎、政権交代へ「最後の戦い」の現実味 立憲と維新、野党候補1本化が必要不可欠と力説
2023年12月に国会議員54年目となる小沢一郎氏が、ここにきて政権交代での「最後の戦い」に強い決意をアピールし、政界の注目を集めている。
同氏は、次期衆院選での自公政権打倒には、野党第1党を競う立憲民主と日本維新の会両党を中心とする野党候補1本化が必要不可欠と力説。そのための予備選導入などを両党に呼びかけるなど、豊富な政治経験や人脈を駆使して「オール野党の軍師」を狙う構えだ。
小沢氏はまず、7月14日の立憲民主参院議員のパーティーでの講演で、「政権交代の実現こそ、野党第1党にとって最大の目標でなければならない」と主張。同党執行部が次期衆院選に向け150議席を獲得目標に掲げていることについて「(過半数に満たない)150人でどうして政権交代ができるのか」と指摘した。
そのうえで、「政権交代を実現することが、野党第1党の最大の目標。自民党はけしからんとかいろいろ批判するが、政権を取る意思がないのに、私たちはこうしますって言えるのか。政権を取る気がないのに、ああします、こうしますって、有権者を欺いている」と党執行部の姿勢を真っ向から批判した。
「野党予備選実施」で橋下氏と意気投合
続いて小沢氏は、翌15日夜に橋下徹・元日本維新の会代表とインターネット番組で対談。橋下氏が、次期衆院選で、小選挙区で候補者を一本化するため、野党間での予備選を主張すると、我が意を得たりとばかりに「大賛成だ。維新も立憲も全選挙区に立てて、重複したところは予備選をやればいい」と応じた。
小沢氏はこの対談で、「(立憲民主は)このままだと野党第一党といいながら沈没してしまう」と危機感を露わにし、野党候補統一で政権交代に挑む決意を繰り返し、橋下氏と意気投合してみせた。
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