22年続けた政治塾も休止「小沢一郎」壊し屋の落日 衆院在職53年も、ますます失われていく存在感

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小沢一郎衆院議員
かつては豪腕を誇った小沢一郎衆院議員(写真:AP/アフロ)

「政界の壊し屋」の異名をとり、自民党を2回下野させるなど豪腕を誇った立憲民主党の小沢一郎衆院議員(80)が、政界での存在感を失いつつある。20年以上続けた「政治塾」も活動休止を余儀なくされ、政界引退の危機に直面しているからだ。

小沢氏の「政治塾」は、同氏が立ち上げた旧自由党の「指導者育成」を狙った塾として、2001年にスタート。2003年の旧自由、旧民主両党の合併後も、小沢氏の私塾として存続してきた。

“最終講義”でも小沢節は全開

その間、小沢氏を慕う入塾希望者が殺到した時期もあり、卒塾生は500人以上で、国会議員も輩出している。しかし、ここ約3年はコロナ禍で入塾希望者も大幅に減り、運営に支障をきたしたことなどから、今回、「一時休止」を余儀なくされた。

小沢氏は2月19日、都内で開いた “最終講義”で「二十数年間続いてきた政治塾を、ここでいったん、中休みすることになるが、今後も友情の絆を保っていきたい」と名残惜しそうに語った。

その一方で、所属する立憲民主党の現状について「エンドレスに議論して、野党の中でも結論を出すのは最後だ。だから、ほかの野党からもバカにされる」と指摘。居並ぶ塾生らに、「自己主張する習慣を身につけるべきだ」と、最後も“小沢節”全開だった。ただ、活動再開の見通しは立っておらず、周辺から「これでおしまい」(立憲民主若手)との声も漏れる。

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