81歳小沢一郎、政権交代へ「最後の戦い」の現実味 立憲と維新、野党候補1本化が必要不可欠と力説

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小沢氏は前通常国会閉幕直前の6月16日、小川淳也前政調会長ら12人の同党衆院議員と一緒に発起人となり、「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を設立。これに党所属衆院議員96人のうち53人が賛同したことが、今回の小沢氏の“決起”につながったとみられている。

そうした中、長妻昭・立憲民主政調会長は7月20日の記者会見で、小沢氏が「もう一度、政権交代を」と党執行部への批判を展開していることについて、「いろいろな意見が党内から出るというのは好ましい」と歓迎。党執行部中枢からの支持が、さらに小沢氏の背中を押す結果となっている。

党内過半数の「有志の会」バックに党執行部に圧力

これも踏まえ、今回の小沢氏の動きの支援母体となった、次期衆院選での野党候補一本化を求める「有志の会」の呼びかけ人が24日、国会内で会合を開催。その中で小沢一氏は「野党が候補を統一すれば与党候補に負けないのが現実であり、国民の願いだ」と熱っぽく訴えた。

会合には小沢氏や手塚仁雄幹事長代理ら6人が参加。共産党など他の野党との連携に後ろ向きだった泉健太代表が、候補者調整に乗り出す方針へ軌道修正したことも踏まえ、今後も小沢氏を中心に、党執行部への“圧力”を強めることを確認したとされる。

そもそも同氏は、ここ半年以上党勢低迷ばかりが際立つ立憲民主の重鎮として、党執行部の顔となる泉代表、岡田克也幹事長に対する批判を強めてきた。だからこそ党内の半数以上の議員を束ねて「野党統一候補」を要求することで、改めて存在感を誇示したのだ。しかも、小沢氏は橋下氏だけでなく志位和夫・共産党委員長との太いパイプを持つ強みもある。

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