結婚が「10年で半減」中国で何が起きているのか 結婚したい女性たちは「脱中国」を企てている

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未婚のカップルや独身者が子どもを持つことが極めてまれな中国では、婚姻数の減少は少子化と直接結びつく。中国の人口は昨年、大飢饉に見舞われた1960年代初頭以来、初めて減少に転じた。

中国共産党は国民に結婚と出産を促すプロパガンダ作戦を展開し、国家主催のデート・イベントまで開催している。中国東部では、マッチングアプリの運用を始めた自治体もある。

だが、多くの人々が結婚しない理由の根底にある不安感は、簡単に払拭できるものではない。

結婚という「不確実性」を抱え込みたくない

少し前に大学を卒業した23歳のシュー・ビンチエンは、スペインに留学して現地の大学院を受験するという計画をパンデミックに狂わされた。教授の1人はキューバ出身で、渡航制限のために中国に戻って教えることができなくなった。シューがロックダウンで寮に閉じ込められると、ルームメイトとの口論が勃発した。学生たちは教育の機会が失われたことを嘆いたが、そのフラストレーションを発散する手段はほとんどなかった、とシューは言う。

今は東部の都市・青島の書店で働いているシューは、この混乱が原因でより「保守的」になり、ボーイフレンドを見つけるような大きな変化を避けるようになったと話した。

「その人が良い人なのか悪い人なのかはわからない。そのような不確実性を自分の人生に持ち込みたくない」のだと言う。

カリフォルニア大学アーバイン校の社会学教授ワン・フォンの分析によると、中国都市部の25〜29歳の女性のうち結婚経験のない人の割合は2000年の8.6%から2020年には40.6%に上昇している。

男性の多くは、経済的な不安感から結婚する時期を遅らせていると言う。2016年に廃止された政府の一人っ子政策と男児が好まれる文化のせいで、中国では男性の数が女性の数をおよそ3500万人上回る人口の偏りが生じ、結婚に関する経済的な競争意識の過熱につながっている。

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