生成AI搭載Office「月30ドル課金」は妥当なのか エクセル、パワポが激変!使い勝手を先行解説

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パワポはどうか。すでにある文書ファイルを基に「短い発表資料を作って」とざっくりお願いするだけでも、デザイン性の高いスライドを作ってくれる。自動作成されたスライドを見て、「画像を増やして」などと指示をすれば、AIがスライドを改良してくれる。

ワードではサマリーを自動生成

ワードでは、例えば議事録の文書ファイルをチャットで提示すると、自動的に要点を整理したり、提案書などの形式でまとめたりしてくれる。ビデオ会議ツールのチームズでは、途中参加者でも議論の流れが追えるよう、議事のサマリーを自動作成してくれる。

7月時点でリリース時期や料金体系を含めた詳細は未定。ただ、すでに「英語版に加え日本語版も結構高精度なものができている。年内とは断言できないが、遠くないうちにリリースできるのでは」(同社)。すでにマイクロソフトが選んだ約600社(日本企業を含む)は5月から有償のパイロット版を使っている。

マイクロソフトによれば、一般への提供時期は今後数カ月内に発表するという。月30ドルという価格は妥当なのか。じきにその答えがわかる。

印南 志帆 東洋経済 記者

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いんなみ しほ / Shiho Innami

早稲田大学大学院卒業後、東洋経済新報社に入社。流通・小売業界の担当記者、東洋経済オンライン編集部、電機、ゲーム業界担当記者などを経て、現在は『週刊東洋経済』や東洋経済オンラインの編集を担当。過去に手がけた特集に「会社とジェンダー」「ソニー 掛け算の経営」「EV産業革命」などがある。保育・介護業界の担当記者。大学時代に日本古代史を研究していたことから歴史は大好物。1児の親。

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