カワサキ「ZX-4Rシリーズ」400cc・4気筒に歓喜 7月15日発売、なぜここまで注目を集めるのか?
250ccモデルのニンジャZX-25Rをベースに、新設計した高張力鋼トレリスフレームを採用した車体は、とてもコンパクトだ。車体サイズは、全長1990mm×全幅765mm×全高1110mmで、ホイールベースは1380mm。シート高は800mmとなり、スーパースポーツモデルとしては足着き性もよいほうだろう。
搭載するパワートレインは、同じく新開発の399cc・水冷並列4気筒DOHCエンジン。スペックは、カワサキが400ccクラス量産車初と謳う最高出力57kW(77PS)/1万4500rpmを発揮。走行風を採り入れることでパワーを増大させるラムエアシステムの採用により、最高出力を最大59kW(80PS)/1万4500rpmまでアップさせることが可能。なお、最大トルクは39N・m(4.0kgf・m)/1万3000rpmだ。
前後ともショーワ製サスペンションを採用
足まわりでは、専用セッティングのショーワ製「SFF-BPフロントサスペンション」を採用する。近年、多くのスポーツモデルに採用されているこのサスペンションは、片側フォークに減衰機構とスプリング、もう片側はスプリングのみを装備したもの。摺動抵抗の軽減による滑らかな動きと、車体の軽量化に貢献する。また、プリロード調整機構も備えることで、好みや走行状況などに応じスプリングの硬さを変更することも可能だ。
リアサスペンションには、フルアジャスタブルタイプのショーワ製「BFRC-liteリアサスペンション」を採用する。これは、カワサキ製スーパースポーツのフラッグシップであるニンジャZX-10Rと同じタイプで、ストローク初期の優れた動きにより、日常走行では快適な乗り心地を実現。また、サーキット走行などより高い速度域では、良好な接地感を得られるような効果を持つ。さらに、縮み側、伸び側の減衰力調整機構や、スプリングの硬さを変えられるプリロード調整機構も備えることで、ライダーの好みに合わせた細かいセッティングを可能としている。
最新の電子制御では、3つのモードで幅広いライディング条件をカバーする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」を搭載。滑りやすい路面など、さまざまな状況下で安定した車体の挙動維持をサポートする。2タイプから選べるパワーモードでは、400cc・4気筒エンジン本来の性能を楽しめる「フルパワーモード」を用意。
一方、「ローパワーモード」を選択すると、エンジン回転数、スロットルポジション、ギアポジションに応じ、出力とスロットルレスポンスの両方をシステムが低減。雨天や悪路など、走行状況に応じ最適化されたパワーデリバリーとスロットルレスポンスを提供する。さらに、KTRCとパワーモードを統合した「インテグレーテッドライディングモード」も用意し、トラクションコントロールと出力特性を、ライディングの条件に合わせて簡単に設定することも可能となっている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら