劇場版「TOKYO MER」36歳監督語る大ヒットの裏側 2023年の上半期実写1位、興行収入44億円突破
初CDだからという強みで、妥協を許さず、かっ飛ばして無謀なことをやってきたところも十二分にあったんですけど、その経験をいい意味でこれからに生かしていきたいです。この先たくさんの作品に携わって、こざかしい大人になって手の抜き方を覚えたときに、見返さないといけない作品だと思います(笑)。
――ここまで見てきたファンは、今回以上に楽しませてくれて感動できる次作を期待していると思います。
ハードルを上げないでください(笑)。今後どうなるかは私もまだわかりません。ただ、ドラマのときも今回の映画も、そこで完結するつもりで撮っていました。もしこれからも続くのであれば、そのときにできる精一杯を全力でやります。
――テレビ局員としては、やはりテレビドラマでやりたい気持ちがありますか?
私はテレビドラマがいちばん好きです。その想いは変わらないんですけど、映画というすばらしい世界で、まだまだ学べることがたくさんあると気づくこともできました。
同じ作品を、映画ならではのまた別の映像表現で見せることができたのも、本作を作れてよかったことです。今回の作品を通して、もっと映画を好きになりました。今回は私にとって大きなご褒美をいただいた感じです(笑)。
――『TOKYO MER』の続編が作れるなら、すぐにやりたいですか?
ちょっと休みたいです(笑)。よくも悪くもスタッフみんな力を出し尽くしてスカスカなので。次が作れるなら、さらにパワーアップしてお届けできるように自分も成長しないといけないと思っています。
ジャンルが異なる作品に挑む
――いまサブディレクターで参加している7月期火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系 7/11スタート 毎週(火)夜10時)は、ジャンルが180度変わりますね。
まったく世界観が異なるヒューマンラブストーリーです。『TOKYO MER』は同じ方向を向いた職業の人たちを描いていますが、こちらは夢も職業も何もかも違う人たちが織りなす物語が、CDの福田監督のもとで描かれます。
いろいろなキャラクターが出てきますが、いまの生き方に100%満足している人は1人もいない。それはリアルでも同じではないでしょうか。きっとそのなかの誰かに共感して、寄り添いたくなる作品です。
人と人が寄り添い合うことの温かさと、人が成長していくなかで人生の選択肢は1つではないことを優しく示してくれます。『TOKYO MER』のような爆発はないので、安心して見ていただければ、と思います。
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