市場は無視しすぎ?6月のFOMCで浮上したリスク 失業率もインフレ率も思うように下がらず

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東洋経済新報社の記者・編集者が、SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏とともにマーケットを展望する動画連載「Market Trend Report」。第7回前編は「6月のFOMC」です。北野氏が解説します(詳しくは動画をご覧ください)。

「6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、マーケットがまったく反応しなかった。あまりにも無視しすぎているのではないか」

上の画像をクリックするとSBI証券「Market Trend Report」のページにジャンプします

6月13~14日に開催されたFOMC後の動きについて、SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏はそう話す。

FRB(米連邦準備制度理事会)は、今回のFOMCで政策金利を据え置いた一方、年内にあと2回の利上げに動く見通しを示した。

北野氏は、「今回のFOMCではインフレ抑制は難しいというメッセージが入っていたように思う。Fed(FRB)は金利を上げて景気を悪くし、物価を抑制しようとしている。ところが今回、物価見通しと失業率の見通しについて、思っていたほど失業率が上がらず、インフレ率も下がらないという方向に下げたうえで、金利見通しを上げてきている。ということは、今まで以上に引き締めをやっても、思ったほど景気も悪くならないし、インフレも抑制できない。さてどうしたものかという感じだろう」と言う。

これに対し、マーケットはまったく反応しなかった。FOMCとFF金利先物の1年先予想(%)について、FOMCの声明が出る前の6月13日と出た後の14日を比較すると、全然変わっていない。

それは何を意味しているのか。そこに潜むリスクとは?詳しくは動画でご覧ください。

『会社四季報』編集部
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