シリコンバレー銀行破綻が映す1987年との類似点 債券市場を揺るがした「タテホ・ショック」の再来?

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東洋経済新報社の記者・編集者が、SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏とともにマーケットを展望する動画連載「Market Trend Report」。
第6回前編は「1987年と2023年の類似点と相違点」です。北野氏が解説します(詳しくは動画をご覧ください)。

「シリコンバレーバンクの経営破綻を聞いて、1987年のタテホ・ショックを思い出した」

上の画像をクリックするとSBI証券「Market Trend Report」のページにジャンプします

SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏はそう話し、2023年と1987年の類似点と相違点について注目しているという。

タテホ・ショックとは、1987年にタテホ化学工業の国債先物取引の失敗による巨額損失が発覚し、その後に日本の債券相場が暴落、それが世界的な金利上昇につながったという経済事件だ。シリコンバレーバンクもタテホも、ニュースが出るまでは市場関係者にもほとんど知られていない存在だった。

1987年は有名なブラックマンデーが起こった年だ。アメリカの株が1日で20%も下がった。北野氏は「日本の一事業法人が損失を発表して、世界的に金利が上がり、ブラックマンデーが起こった」と指摘。そのうえで、非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる「バタフライ効果」について言及する。

北野氏は「基本的に投資あるいは投機に失敗してそのほころびが出てくるときはだいたいが周縁部分から出てくる」という。

今回のシリコンバレーバンクの経営破綻は個別事象か、それとも世界的に波及していくのか、またはアメリカの金融引き締め効果が出たためか。詳しくは動画でご覧ください。

東洋経済 会社四季報センター
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