ロシアの「フローズン・アセット」は使えるのか 西側の預かり分「約43兆円」はウクライナへ?

✎ 1〜 ✎ 175 ✎ 176 ✎ 177 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

いよいよ7月、夏競馬の幕開けである。7月2日は初戦、福島競馬場でラジオNIKKEI賞(G3)が行われる。春のクラシック戦線に出遅れた3歳馬が、小回り平坦な福島の芝1800メートルをハンデ戦で争う難解なレースである。どれくらい難しいかといえば、直近4年間の戦績がこんな感じである。

    1着         2着      3着     3連単馬券配当
2022年  3番人気~8番人気~2番人気  5万9280円
2021年 4番人気~11番人気~7番人気 31万6180円
2020年 8番人気~7番人気~5番人気   17万3020円
2019年 3番人気~9番人気~6番人気   14万2140円

とにかく過去10年さかのぼってみて、1番人気、2番人気、3番人気がそれぞれ2勝ずつしかしていない。これだけの荒れるレースということになると、人気馬から買うのは避けるべきだろう。そこで過去10年のパターンを振り返って、次の法則を抽出してみた。

* 牝馬はほとんど来ない
 * 外国人騎手も滅多に来ない
 * 斥量で56キロ以上と52キロ以下は来ない

ラジオNIKKEI賞の本命は? 福島民報・高橋記者が頼りだ

上記に基づいて消去法を行うと、小気味よく人気馬が消えてくれるのでありがたい。かなりスッキリした中から、本命にはグラニットを選択する。先行馬なので、開幕週の芝によく合いそうだ。未勝利戦をここ福島1800メートルで勝っていることも心強い。

対抗にはマイネルモーントを。初出走から続けて連を外したことがなく、大崩れはしないタイプである。福島競馬場とは相性のいいゴールドシップ産駒で、いかにもこの舞台には合いそうだ。

穴馬にはコレぺティトールを。今年のダービー馬、タスティエールが4着だった共同通信杯において、勝ち馬から0.6秒差の7着につけている。鞍上が、地元・福島県出身の田辺裕信騎手であるという点もプラス材料だろう。

3頭とも人気薄の馬ばかり。うまく組み合わせて高配当を狙ってみたい。3連単なら文字どおりの宝くじ馬券になりそうだし、ワイドでもそこそこの配当になるのではないか。もっとも、大きな金額を賭けるようなレースでないことも確かである。

最後にもう1つ、YouTubeで毎週金曜日に配信となる「福島民報競馬担当記者、高橋利明の競馬のはなし」をご紹介しておこう 。地方紙では日本で唯一の競馬専門記者である高橋氏が、毎週末のレースについて「個人の見解」を語ってくれる。ちょうど丸1年続いていて、いつも楽しく聞かせてもらっている。

予想は「百発百中」とはいかないまでも、地元・福島競馬場の最新情報を知るにはうってつけの存在だ。ぜひ参考にしていただいて、読者諸兄が荒れる夏競馬の勝利者となられることを願ってやまない。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事