かつては日本の最強古馬決定戦としての権威を誇った天皇賞(春・秋)だが、賞金・名誉ともに2400mで行われるジャパンカップに首位を譲り、春(3200メートル)は「定量で行われるステイヤーズ・ステークス」、秋(2000メートル)は「マイラーも参加できるジャパンカップの叩き台」となってしまった観がある。
天皇賞は、4歳馬アドマイヤデウスを本命に
しかし、今年の天皇賞は、ファンに根強い人気のあるゴールドシップとキズナ、前の2年連続でこのレースを制した地味な実力馬フェノーメノ、さらにオルフェーヴルに最も食い下がった馬であるウィンバリアシオンなど、それなりのビッグネームが揃った。
しかし、ビッグネーム達には何れも「ピークを過ぎた感」が漂っている。ゴールドシップは阪神大賞典での勝ち方が年々弱くなっているし、キズナも前走57キロの斤量で直線での叩き合いとなって牝馬ラキシスに競り負けた上にゴール前では千切られた。春の天皇賞の条件でのフェノーメノは不気味だが、前4走掲示板に載っていない。ウィンバリアシオンはもう7歳だ。晩成のハーツクライ産駒とはいってもさすがに大きな上がり目はあるまい。
今回は、4歳馬アドマイヤデウスを本命に期待する。世代交代があってもいい。前走の日経賞では後半5ハロン全てが11秒台になる流れを差しきった。京都コースも前々走に日経新春杯(「日経」と相性のいい馬だなあ)で勝っている。
相手は、前記4頭を「不人気順」にウェイトを付けて買いたい。フェノーメノ、ウィンバリアシオン、ゴールドシップ、キズナの順だろうか。もう一頭、ルメール騎乗のラブリーデイまで手を拡げて、さらに配当的な妙味を考えてフェノーメノとウィンバリアシオンのタテ目を少々押さえて勝負する。
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