上場企業の業績は、まずまず順調だ
2月5日、あのソニーの株価が一時ストップ高まで上昇した。今期(2015年3月期)の400億円の営業赤字の見通しを、一転200億円の黒字に上方修正したことが効いた。
ソニーのかつての栄光を思うと、何ともささやかな利益と言うしかないが、株価にとって業績情報の影響、特に「予想外の修正」の力は大きいことがわかる。
一方、こちらは予想通りという感じの数字だが、トヨタ自動車は今期の営業利益見通しを前期比18%増の2兆7000億円に上方修正した。企業業績的には円安が有利であり、昨年と比較して大幅に原油価格が下落したこともプラスに働く。
楽天証券経済研究所のわが同僚が集計では、2月4日までに昨年10−12月期の決算を発表した東証1部上場3月期決算企業の金融を除く648社について、2014年4月から12月までの経常利益は15兆8030億円(前年比+7.8%)である。
これは会社の通期予想(19兆8116億円)に対する進捗率として約80%に相当し、昨年の4−6月の景気が消費増税の影響で大きく落ち込んでいたことを思うと、おおいに順調といっていい。
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