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「整形したい」と部下に相談された50代上司の決断 20代の彼女はいったいなぜわざわざ話したのか?

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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筆者も50代なので、この上司の気持ちは痛いほどわかる。

整形したいのは自分のためであり、決して営業力アップのためではない。「会社に貢献したい」というのは、単なるこじつけだろう。

こういう先入観にとらわれがちだ。私もきっとそう思い込んだだろう。

だから、

「営業成績を上げる方法なんて、ほかにいくらだってあるだろう。というか、整形して営業力が上がった話なんて、聞いたこともない」

と言いたくなる。整形そのものではなく、部下の感覚そのものを否定したくなるのだ。

ところが、そのように決めつけず、本当にそう思っているのかどうかをこの上司は聞いた。ひょっとしたら本気で整形することが効果的と考えているかもしれない、と考えたからだ。

この姿勢が功を奏した。相手の考え方や価値観を否定せず、いったん承認することで、お互いの距離が大きく近づいた例だ。

「二人三脚」という表現がいやらしいという部下

このように部下が抱く感覚に違和感を覚え、悩みを深めているベテラン上司は多くいる。

こんな例もある。ある新人女性の仕事の成果がなかなか出ないので、

「協力するよ。二人三脚でやっていこう」

と上司が励ましたところ、

「それ、セクハラですよ」

と言われたというもの。

「二人三脚がセクハラなのか?」

「どんな想像をしているんだ?」

と訝しく思ったが、本人はいたって真剣だった。表現さえ気をつければ問題はない。上司のサポートをしっかりと受け止め、成長しようと努力を続ける部下だったのだから。

彼女が、「上司と一緒にお客様へ同行するのがイヤだ」と訴えたときも頭を抱えたという。

「30歳も年上の男性と並んで歩く自分が、想像できない」

というのが理由だ。それを聞いた上司はさすがに憤慨した。しかし彼女の言い分を聞いてみると、「オンラインでの商談ならかまわない」という。

「なら、オンライン商談を嫌がるお客様を説得してみろ」

と注文をつけたが、見事にやってのけるのである。上司よりも、はるかにオンライン商談が上手になり、成果を出しはじめた。

このように、価値観や発想に驚かされることがあるが、勝手な固定観念で、若者を決めつけてはいけない。目指す先――「あり方」が同じなら、どのような「やり方」を選択するかは、自由であるはずだからだ。

その自由な発想に驚き、身勝手に、

「最近の子はよくわからない」

「まるで宇宙人だ」

とレッテルを貼るのはやめよう。受け入れることは難しくても、受け取ることは誰でもできる。冷静になり、答えのない「問い」を繰り返し、部下と対話を続けることが重要だ。

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