「月曜から夜ふかし」で話題"東大42浪"彼のルーツ 職を転々とし離婚4回、彼が勉強し続ける理由

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(左)東京大学(撮影:梅谷秀司)(右)ジミーさん(写真:ジミーさん提供)
浪人という選択を取る人が20年前と比べて2分の1になっている現在。「浪人してでも、志望する大学に行きたい」という人が減っている一方で、浪人生活を経験したことで、人生が変わった人もいます。自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した濱井正吾さんが、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったこと・頑張れた理由などを追求していきます。
今回は日本テレビ『月曜から夜ふかし』で自身を「42浪」と称し、東京大学を毎年受験している現在44浪の男性、ジミーさんにお話を伺いました。
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2年前、日本テレビの人気番組『月曜から夜ふかし』で「42浪」を名乗る男性がインタビューに答えていました。

悔いを残して死にたくない」という理由で、東京大学を目指して受験勉強をしていると番組で語ったこの男性。キャッチーな数字とともに見ているわれわれに強烈なインパクトを残した彼ですが、その挑戦にはどのような背景があるのかについては詳しく掘り下げられることはありませんでした。

今回ご縁があり 「ジミー」と名乗る彼に、取材をさせてもらうことになりました。ジミーさんは、どうして東大を目指して受験勉強をし続けているのか。「42浪」に至るまでには何があったのか。現在の彼の状況も含め、掘り下げて話をお聞きしました。

高校でカルチャーショックを受ける

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ジミーさんは1961年4月29日生まれの62歳。埼玉県川口市で、銭湯を経営している両親のもとに生まれました。

「家業が忙しくて、小1で番台をやっていました。いつも帰ってから仕事を手伝わされていたので、勉強ができる雰囲気ではなかったんです。それが私は嫌でしたね」

家の仕事をしながら公立小学校、中学校を平均くらいの成績で進んだジミーさんは、埼玉県の私立高校に進学しました。しかし、進んだその高校で彼はカルチャーショックを受けたそうです。

「クラスがA~Kまであって成績順で振り分けられるのですが、私は前から5番目のEクラスだったのです。そこでは当時暴走族が流行っていて、学年の大半がそのような感じでしたので、文学作品が好きで集団行動が嫌いな私は入って早々馴染めませんでした」

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