ライオンズが本拠地で「手荷物検査」廃止した事情 高精細のカメラと通報アプリでリスク軽減

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結果、昨シーズンの実績を反映した2023年3月期決算で、15億1000万円の当期純利益を計上した。決算期を3月に変更した2006年3月期以降で、過去最高は2007年3月期の30億円。

ただ、これは松坂大輔投手のボストン・レッドソックスへの移籍金60億円による底上げがあっての数値。これを除外すると過去最高はリーグ優勝を果たした2018年シーズンの実績を反映した2019年3月期の15億9900万円。2023年3月期はコロナ影響で観客動員数が2018年シーズン比で3割以上少ない中で、2018年シーズンに迫る利益計上に成功した。

手荷物のセルフチェック化には他球団も関心を寄せているらしく、「数球団が見学に来ている」(井上事業部長)という。

他球場でも手荷物検査の内容が変化

他球場でもコロナ前に比べると手荷物検査が簡便になっている印象はある。最も厳しかった東京ドームでは、コロナ前は「どんな小さな手荷物にも必ず手を入れる」オペレーションを導入していた。

5年ほど前、スマホとサイフぐらいしか入らない小さなバックで、中身を取り出して逆さに振ってみせてもなお、手を入れさせてくれと言われた経験が筆者にはある。手が入る大きさのバックではなかったので、このスタッフは指先を入れるフリをして通してくれた。

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