筆者は2020年から2年間、東京から東京湾アクアライン(以下:アクアライン)を利用して、千葉県鴨川市にある大学へ車通勤をしていた。
当初は新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限で交通量が減っていたときで、渋滞には滅多に遭遇しない快適な通勤路だったが、行動制限が緩和されるにつれ、鉄道や航空よりも早く需要が回復してきた道路は、徐々に混むように。
平日の夕方でも、「木更津金田IC」でアクアラインに乗ると同時に、「海ほたるPA」の少し先まで延々と渋滞するケースに何度も遭遇した。
巣ごもり需要による物流の増大や、車内での感染を避けるために鉄道や路線バスからマイカーにシフトしたと思われる乗用車の増加が需要回復にかなり貢献したと感じながら、渋滞の列に加わっていたものだ。
たまに休日出勤をすると、帰路のアクアラインの混雑はさらにひどく、東京湾アクアライン連絡道から川崎まで“ほぼずっと渋滞”ということも珍しくなかった。
木更津の三井アウトレットモールでの買い物客、房総半島に多数あるゴルフ場でプレイを楽しんだ客、マザー牧場や鴨川シーワールドなど、メジャーな観光施設から東京・神奈川へ戻る観光客などが集中するためである。
アクアラインは片側2車線が続き、橋やトンネル部分ばかりで拡幅が困難であることや、海ほたる付近の勾配とアクアトンネルによる速度低下も加わって、渋滞が発生しやすいという弱点を抱えている。
そんな中、国土交通省と千葉県は2023年6月20日、アクアラインの通行料を時間帯に応じて変動させる「社会実験」を2023年7月から行うことを発表した。
当初の料金は普通車4000円だった?!
それによると、7月下旬より土日祝日の午後1時から8時まで、ETC搭載の普通乗用車で800円となっている現行料金を1200円へと1.5倍にする一方、午後8時から翌午前0時までの4時間は逆に600円に割り引くという策で、2024年3月末までと期限を区切って行われる。
1997年にアクアラインが開通した当初は、普通車4000円と高く、当初の想定よりも通行量はかなり少なかった。
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