安価で快適「マレー鉄道」200キロの旅の楽しみ方 目的地は植民地時代の面影残る都市「イポー」

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イポーに到着すると、イギリス植民地時代から残るコロニアル様式の駅舎がお出迎え。駅前にも同様式の白亜の建築物が並び、まるで100年以上前のイギリス植民地時代にタイムスリップしたよう。瀟洒なデザインの駅舎は1917年の建築。往時の華やかなりし社交の様子を想起させます。

錫採掘で栄えた当時、ゴールドラッシュならぬティン(錫)ラッシュで中国南部から大勢の入植があった歴史から、イポーは現在も中国系住民が多い街。街の中の看板などは漢字とアルファベットが併記され、多文化の調和による不思議でノスタルジックなムードを感じます。

レトロな駅舎とMAJESTIC WALKの文字で景色がセピア色に見えるイポー駅。名門マジェスティック・ホテルがかつてこの地でも営業していた名残だ(写真:著者提供)

まずは中華B級グルメを味わう!

マレー鉄道を満喫した後、イポーで待っているのは、イポーグルメです。

イポーの繁華街は駅から徒歩圏内。5分ほど歩けばそこは中華系B級グルメの宝庫です。快活なチャイニーズ夫婦が切り盛りする屋台から、女性にうれしいおしゃれな飲茶カフェ、食べ歩き中華スイーツまで、中華グルメがよりどりみどりです。

特に有名なのが、「チキンライス」と「イポーもやし」。イポー市内にある多くのレストランや屋台で楽しむことができますが、特にLou Wong Bean Sprout Chicken(ロウ・ウォン・ビーン・スプラウト・チキン)は中華系マレーシア人おすすめの有名店です。

チキンライスは洋風のケチャップ味ではなく、しょうゆベースのタレでいただくジューシーな蒸し鶏と、鶏の出汁がしっかり効いたスープで炊いたごはんのセットです。

チキンライスとイポーもやしの有名店「ロウ・ウォン・ビーン・スプラウト・チキン」の定番メニュー。日本人の味覚にもなじみやすいしょうゆダレで、ボリュームもたっぷり(写真:著者提供)
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