あなたの住んでるマンションの知られざる"寿命" 「長寿命化」への取り組みがグッと進む背景事情
国交省の調査によると、マンションに永住意識を持つ人の割合は年々高まっているという。
5年ごとに実施される平成30年度『マンション総合調査結果』では「永住するつもり」と考える居住者が過去最高の62.8%(前回調査+10.4%)を記録している。同調査を見ると、居住者の高齢化が進んでいることもわかる。
居住者とともに、マンションも高経年化が進んでいる
70歳代以上の世帯主の割合は22.2%で、こちらも前回より3.3%増の結果となった。また居住者とともに、マンションも高経年化が進んでいる。完成年次が古いマンションほど高齢者の占める割合が高いのも特徴だ。
加えて昨今、マンション価格の高騰がたびたび話題となってきた。都心など人気エリアで新築マンションが高騰したこともあり、中古マンションを選択肢として検討する人もいるだろう。
終の棲家として考える場合、また新たに購入するケースでも何はさておき、気になるのが「マンションの寿命」ではないだろうか。この「自分たちのマンションは何年持つのか」については、マンションの設計の段階である程度の目安が定められている。「計画供用期間」という考え方だ。
「計画供用期間」とは、コンクリート構造物が竣工し、使用されてきた期間を意味し、躯体の耐久性を示していると言っていい。
上図では、短期は30年、標準が65年、長期では100年、超長期は200年というように級(水準)によって耐用年数が決められていることを示している。建物の設計時に、この水準の中から、計画する建物の供用期間について検討することになる。建物の耐用年数について計画するということだ。
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