デキる人が「企画書を作るとき」欠かさずやること ポイントは客観的な視点を持てるかどうか

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英語学習の練習法として「シャドーイング(shadowing)」というものがあります。英語を聞きながら、聞こえたままを発音してみる、という手法です。うまく聞き取れていないと同じことは言えませんから、自分がどの程度聞き取れているかを自覚することができます。また、同時に期待される効果として「聞き取ることに注力する」という意識が磨かれます。

音読で目指すところもそれと非常に近く、「読むことに注力する」「読めているかどうかを自覚する」ということがゴールです。

読んでいる文章が正しくない可能性に目を向ける

ただ、シャドーイングの場合は、聞いている英語は常に正しいという前提で取り組みますが、音読の場合は、読んでいる文章が正しくない可能性に目を向けましょう。読んでいる文章の意味が通らない場合は、それをどう直していくかを考えていくわけです。

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図の場合は、単語を音読するのみならず、その構造について声に出して説明してみましょう。そのアウトプットを、初めて会う誰かに説明しようとしたときに、あなたはどのような表現で、どの順番で説明するのでしょう。

必ずしも、「完成したものを説明する」と捉えなくてもかまいません。誰かに相談する、誰かと議論するという前提で、「自分は、このように考えている」「このあたりに悩んでいる」「ここについてはどう思うか」などを誰かに話す“つもり”で説明を試みましょう。

そういう相談をするためには、「自分がどの程度の深さで考えたのか」「そのときに置いている前提は何か」「どういう論理構造でここにたどり着いたのか」を言語化しておく必要があります。

ここが、まさに「思考の深さ」の現れるところです。

田中 耕比古 ギックス取締役、共同創業者

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たなか たがひこ / Tagahiko Tanaka

1977年生まれ。2000年、関西学院大学総合政策学部卒業。商社系SI企業に入社。
2004年、アクセンチュア株式会社戦略グループ入社。幅広い領域での戦略コンサルティングプロジェクトに参画。2011年、日本IBM株式会社入社。ビッグデータのビジネス活用を推進。2012年、株式会社ギックス設立。取締役に就任。2022年3月、東証マザーズ(現グロース)に新規上場。著書に『一番伝わる説明の順番)』、『仕事の「質」と「スピード」が上がる仕事の順番』など

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