デキる人が「企画書を作るとき」欠かさずやること ポイントは客観的な視点を持てるかどうか

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客観的に物事を見ると言ったところで、普段の自分と同じ態度だけで取り組んでいては、物事の切り口が単調になってしまいます。「あの人ならこういうことを言いそうだ」「あの人ならこういう整理をするだろう」といった視点を提供してくれる人格を持つことは、思考を深めていくための有用なコツの1つです。

自分のメモを音読する

さて、客観視することの有用性はご理解いただけたことかと思うのですが、とはいえ、最初のうちはどう取り組んだら良いか悩ましいことかと思います。では、具体的にどういう工夫をすれば、自分のメモを客観的に眺めることができるのでしょうか。

私がおすすめしたいのは「音読」です。声に出して読む。これです。

多くの人は「黙読」で済ませます。文章や単語を目で追って、しっかり問題なく読めていると感じ、そして、論理的矛盾はないという結論に至ります。しかし、実際には思考をうまく表現できていない、論理的に整理できていない、という状況に陥ってしまいがちです。

それが発覚するのは、実際に、ほかの誰かに考えを説明しようとしたときです。それでは遅いのです。その手前の段階で、自力で考えの穴を潰し込んでおくべきです。

そこで「音読」です。

文章の場合は、最初から最後まで通して読んでみましょう。意味の通った文章は、ストレスなく読めます。「何かつっかえるな」「わかりにくいな」と感じたら、そこには何かおかしな表現が紛れ込んでいます。目で見た文章を、脳を通して口から出す。そして、その音を耳から聞いて、再度、脳に戻して理解する。このサイクルです。

音読しようとすると、目の前の文章の一言一句を理解しようと努めます。そして、それが耳から聞こえてくると、完全に自分とは切り離された客観的な情報として、その内容を捉えるようになります。

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