裁判で「ChatGPT」使った弁護士の恥ずかしい結末 「スーパー検索エンジン」だと思って使ったら

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「スーパー検索エンジン」だと思ってChatGPTを裁判資料作成に利用し、大恥をかくことになってしまったシュワルツ弁護士(Jefferson Siegel/The New York Times)

マンハッタンの裁判所で審問が始まったとき、弁護士スティーブン・シュワルツは緊張しつつも快活な様子で、自身の弁護団と話しながら笑みを浮かべていた。ところが、およそ2時間後、シュワルツはがっくりと肩を落とし、椅子にうなだれ、まともに顔を上げることもできなくなっていた。

シュワルツが6月8日、判事から2時間近い尋問を受けたのは、連邦地方裁判所の訴訟用に作成した準備書面が「ChatGPT」で作成した偽の司法意見と判例で埋め尽くされていたことが発覚したためだ。判事のP・ケビン・カステルは、準備書面にシュワルツとともに名前が記されていたパートナー弁護士ピーター・ロドゥカにも制裁を科すか検討すると述べた。

判例をでっち上げることがあるとは…

審理中、シュワルツは時折、目をぎゅっと閉じ、左手で額をこすった。口ごもり、声も小さくなっていた。シュワルツは、ChatGPTが示した判例を調べなかった理由を説明しようと何度も試みた。

「本当にそうすればよかった。しかし、そうしなかった」。シュワルツはそう言って、恥ずかしくてたまらない、面目を失った、深く後悔している、と付け加えた。

「ChatGPTが判例をでっち上げることがあるとは理解していませんでした」とシュワルツは判事に言った。

後悔にうなだれるシュワルツの姿とは対照的に、カステルは頻繁に身振りでいら立ちを表し、声量を上げて鋭い質問を投げかけた。判事はあきれたように何度も両手を宙に広げながら、なぜ自分の書類をチェックしなかったのかとシュワルツに聞いた。

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