「先延ばしやめたい!」すぐやる人に変わるメモ術 脳の性質を利用「やる気なし」でも行動する方法

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何をどこに書くか

第1象限(左上)=客観的な事実(日付・タイトル・参加者)
第2象限(右上)=議題
第3象限(左下)=やらないといけないこと・気付き
第4象限(右下)=自分で調べた結果
4つ折りにして作った「4分割シート」には次のものを書く。
第1象限(左上)=客観的な事実(日付・タイトル・参加者)
第2象限(右上)=議題
第3象限(左下)=やらないといけないこと・気付き
第4象限(右下)=自分で調べた結果

第1・2象限については、会議に出るまでに記入することも可能です。
大事なのは第3・4象限ですから、事前に書いておいてもよいでしょう。

第3象限には、会議に参加して明らかになった事柄を、リアルタイムで書き込んでいきます。「調べなくてはいけないこと」「やらなくてはいけないこと」、つまり「To Do」(タスク)を手書きで記入します。

1冊のノートに時系列でメモをしている場合、「To Do」が全体に埋もれるリスクがありますが、「To Doは第3象限に集約させる」と決めておけばそんな見落としも避けられます。

第4象限については、第3象限についてのアンサーを書き込みます。

「調べなくてはいけないこと」に対する答えや、「やらなくてはいけないこと」の成果や進捗などで埋めるのです。

ネット検索の結果、たどりついた資料やキーパーソンの名前、訪れるべき場所、ヒアリング先、取材先の候補……。

つまり、行動をとらなければ書けない仕組みになっています。

「空欄」が脳のやる気に火をつける

この「4分割シート」の使い方のポイントは、会議が終わるまでに(会議があった日のうちに)、第3象限までを完成させることです。

そして第4象限は、あえて空欄にすることです。

その理由について見ていきましょう。

第3象限までをその日のうちに完成させたほうがよい理由は、会議中の集中力を高められるからです。「第3象限まで埋めなければ」と思うことで、会議へのコミットの具合はおのずと強くなります。

相手の発言により興味が湧いたり、「反応を見るために意見をしっかり述べておこう」という気持ちも働いたりするからです。

また、手書きでの記入にも大きな意味があります。

手でメモをとる場合は時間に余裕がないため、見聞きした情報を頭で要約しながら、言葉を圧縮して記録することになります。

実はこの作業は、脳にとって非常に高度な営みであり、言語化能力などを鍛えることにもつながります。

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