「いくつになっても学びたい」と思う人が抱く誤解 一人で道を極めても「若返り」にはならない

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年齢呪縛の一つに意固地さがあります。老いは隠したいとか情けないという思い込みがあって、人前に出るのを避けるようになります。

すると勉強したいことがあっても「他人に振り回されたくない」とか「集まらなくても勉強はできる」といった理屈が出てきます。本やテキストを買い込んで一人でコツコツ勉強することが自分のやり方だと言い聞かせてしまいます。

でもこのやり方は不自由です。壁にぶつかればそこで行き詰まるし、自分のレベルもわからないし、成果を試すこともできません。

そして何よりも、煮詰まりやすいのです。かつてわたしが陥った、一つの答えを求める勉強になってしまいます。

むしろいろいろな人の考え方や勉強法を知ったほうが、いくつもの答えに出会えるようになります。知識の幅も広がってくるでしょう。自分の頭の中をシャッフルするつもりになって、自学自習ではなくオープンな勉強法に切り替えてください。

「ライバル意識」を持つことの大切さ

いまの世の中、学ぶ余裕を持っているのは若者や現役世代ではなく高齢者です。年齢的なハンディなんか気にしないでコツコツ勉強している80代90代はいくらでもいます。

そしてどんな分野でも、勉強すればその成果を実感したくなります。いままで解けなかった問題を解いてみたくなるし、実行できなかったことに挑戦したくなります。外国語を勉強すれば、それを会話で試してみたくなります。独学だと人と会話する機会がなかなかありません。習い事も同じで、成果を発表したり競い合ったりしたくなります。

そのためには、やはり一人で勉強するよりグループやサークルに入ったほうがいいのです。そういう高齢者のニーズに自治体や地域も応えなければいけませんから学びの場所や機会は数多く用意されているしカリキュラムも豊富です。受講者だって大勢います。とくに女性の場合は友人同士で誘い合ったりして楽しそうに参加しているケースが多いのです。

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